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第56回全日本剣道選手権大会

正代賢司(神奈川 神奈川県警)
2008/11/03
日本武道館

更新日: 2021/09/04


優勝候補の最右翼は、連覇を狙った寺本(大阪)。この日も充実した試合ぶりは頭ひとつ抜けた印象で、森(福岡)、権瓶(東京)、清水(愛知)と強豪選手を相手にしても、圧勝を続け準々決勝に進んだ。
準々決勝で対戦したのが上段の正代(神奈川)。寺本は、上段相手も苦にする様子がなく、試合中盤、完璧な出ばなメンを決めて勝利を決めたかに見えた。
しかし、正代は勝負をあきらめず攻めに攻め続け、終盤、ついに執念の担ぎ面を決めた。勢いにのる正代は、勝負開始後の初太刀、完璧な諸手コテを決めて勝負あり。
大会白眉の大一番を制した正代は、その後、大きな怪我から復活した米屋(埼玉)を準決勝で、正統派の剣道が光る若生(北海道)を決勝で、強豪を倒して初優勝を決めた。

当時の剣道日本の記事から。

昨年の覇者・寺本(大阪)との準々決勝で、崖っぷちに追い込まれながら大逆転劇を見せた正代賢司(神奈川)。

27歳の若き上段剣士は、電光石火の太刀さばきでコテへメンへと竹刀を操り、決勝の舞台へ駆け上がった。対するは北海道の若生。

上段対中段の鬩ぎ合いは約20分に及び、最後は正代の風をも切り裂くようなひと振りが、コテを狙いすました若生の頭上を直撃。25年ぶりに上段の選手権者が誕生した。

結果

優勝 正代賢司

神奈川 神奈川県警
27歳 五段
八代東高校出身

2位 若生大輔

北海道 北海道警
31歳 六段
国際武道大学出身

3位 有場賢輔

広島 広島刑務所
28歳 五段
創価大学出身

3位 米屋勇一

埼玉 埼玉県警
32歳 六段
國士舘大学出身

動画

第56回 全日本剣道選手権大会 決勝(ダイジェスト) by ZennipponKendoRenmei

サイト

雑誌

剣道日本 2009年1月号
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剣道時代 2009年1月号
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