更新日: 2021/09/04
終わってみれば、予想外の展開が多い大会だった。
前年覇者の栄花(北海道)が、若武者:佐藤(大阪)に2回戦で敗れた。
ベスト8に教員3名が残ったのも久しぶり(佐藤(宮城)、坂本(静岡)、田崎(福島))。
教員の佐藤(宮城)が決勝に残り、21年ぶりの教員の優勝にあと一歩と迫った。
そんななか、優勝したのは岩佐(東京)。
伏兵的な存在であったが、長い延長の試合の連続を粘り強く戦い、機会を力強く捉えて初優勝。
ちなみに、2回戦で宮崎正裕(神奈川)が田崎(福島)の面に屈した。
平成の超人:宮崎正裕の全日本最後の舞台となった。
当時の剣道日本の記事から。
宮崎正裕(神奈川)の2回戦敗退で空気は変わり、王者・栄花直輝(北海道)のよもやの反則負けで波は乱れた。
若手、ベテランが個性豊かにしのぎを削り合う中、新世紀の主役たらんと台頭したのは、”技”で沸かした宮城の佐藤充伸であり、気迫で圧した大阪の佐藤博光であった。
そんな中、スルスルと間隙を縫うように栄冠をつかみ取ったのは、我慢に我慢を重ねた東京の岩佐英範だった。
自らのスタイルを実直に貫きとおして咲かせた大輪の花。久々の伏兵の優勝劇は、ここ数年にない余韻を会場に残した。
結果
優勝 岩佐英範
東京 警視庁
31歳 錬士六段
東海大学出身
2位 佐藤充伸
宮城 仙台高校教員
27歳 五段
國士舘大学出身
3位 佐藤博光
大阪 大阪府警
28歳 五段
大阪体育大学出身
3位 倉成健治
愛知 愛知県警
39歳 教士七段
中京大学出身
動画
全日本剣道選手権名場面集 第49回大会 決勝戦 The49th All Japan Kapan Kendo Championship Final by ZennipponKendoRenmei
雑誌
剣道日本 2002年1月号
なし
なし
剣道時代 2002年1月号
なし
なし